「北京・上海・広州からの逃避」がかねてより社会で注目の話題になっている。一方で当今の若者の職業選択に関わることであり、また一方では職業選択の背後にある都市ごとの発展水準や資源分布の相違を映し出している。中国科技網が伝えた。
実名登録制職業型ソーシャルネットワーキングサービスプラットフォーム「脈脈」がこのほど発表した「中国職業データ白書夏季号」では脈脈データ研究院の調査に基づき、「北京、上海、広州、深センは不動産価格や戸籍などの問題がここに住もうとする若い人の前に横たわるため、一部の若い人々が『逃避』を選択するようになった」との見方を示す。
データをみると、若い人々に最も人気がある二線都市ベスト3は蘇州、武漢、成都だ。一線都市から二線都市へ移った人々が最も多く選ぶ仕事は販売職。移るのに最も適した年齢は27歳で、二線都市に移っても一線都市に暮らしていた時と同じようにのびのび活躍するという。
▽北京・上海・広州からの逃避組の主力は25~29歳の若者
一線都市から二線都市へ移って活躍する人々に共通の性質は、▽5年以上の就業経験がある▽質の高い暮らしを求めている▽都市の快適さを好む▽仕事でもっと活躍したいと考えている、などだ。
一線都市で働いて能力を高め、二線都市に移るとよりよい暮らしを追求し、第二の人生をスタートするというのが、北京・上海・広州・深セン・杭州から逃避する人々の理想の生き方になっている。
同研究院のデータをみると、過去1年間に、一線都市から二線都市に移動した人々の主力は25~29歳の若年層で、全体の45.9%を占めた。次は20~24歳で22.0%、さらに次が30~34歳で21.3%となっている。
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