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日本で活動する中国人作家・莫邦富「日本人は世界を見ようとしない」 (2)

人民網日本語版 2017年07月21日16:42

Q:中日両国の貿易交流が深化するにつれ、より多くの中国の情報が日本に伝わり、対日投資業務を展開する中国企業も増えている。文化という観点から、日本への情報伝達や対日投資において注意すべき問題はないか?

莫さん:対外投資をする場合、対象国の文化背景を理解しておくことは非常に重要だと、私は思う。

例えば、私は、対日投資をする中国人の友人にたくさん接してきた。彼らは日本で、自分にはどれほど素晴らしい実績があるか、どれほど豊富か資金があるかを語る。しかし、日本の企業はそのようなことにあまり興味を示さない。日本のある漁業関係の会社の社長が、「私と提携したり、私の会社の株式を手に入れたりしたいなら、まず、私の会社の魚を買うところからスタートしなければならない」と言っていた。

だから、対外投資、企業間のM&Aというのは、単純な資金の合併ではなく、実際には文化背景の結合で、スタッフチームの再編といえる。外国企業の従業員を自分の部下にし、自分のために奮闘してもらうというのは、本当に簡単なことではない。

最近、私は中国で「鯛与羊」という本を刊行した。その目的は、中日の言葉の違いを通して、中日文化の違いを論じること。対日投資をしてる人の交渉のテーブルにおける話のネタを増やしてもらうほか、日本文化や日本人の考え方を理解する重要な参考資料になればと思っている。

その他、海外企業のM&Aが成功するかは、買い手企業のトップに人格的魅力があるかにかかっていると思う。企業、法人は、自分個人の魅力だけでなく、国家の魅力をも代表していることをいつも心に留めておかなければならない。会社内部で文化の違いが原因のトラブルが起きた時、業務命令を下すのではなく、トップが大きな器で従業員の心に働きかけるほうが効果的なことが多い。小さなこと、細かなことから努力したほうが、M&Aを実施した後の企業再編が円滑に進むだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年7月21日


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