ロシアで中国語ブームが巻き起こっている主な原因は、ロシアと中国の関係が日増しに密になり、両国間の人員、文化交流も日に日に増加しているだけでなく、両国の貿易も盛んになり、ビジネスや仕事でも中国語を話せる人材のニーズが高まっていることなどが挙げられる。
ロシア経済発展部(省)が今年6月に公開した統計によると、ロシアの連邦構成主体の一つである沿海地方だけでも、中国系の企業が208社ある。そして、両国の往来は大幅な増加をみせており、16年通年でロシアを訪問した中国人観光客の数は前年比15%増の延べ107万3000人に達した。一方、中国を訪問したロシア人観光客の数も31%増の延べ118万3000人に達した。
ロシアでは、中国語クラスを開設している大学が100校以上あるだけでなく、モスクワ、サンクトペテルブルク、カザン、極東ロシアなどの小学校、中学校、高校なども中国語の授業を採用しており、中国語関連のコンテストやイベントも日に日に増加している。スヴェタさんが初めて中国語に触れたのも中学校の中国語の授業だった。現在、中国語を第二言語として学ぶ学生が日増しに増えている。
ヤロスラヴリ国立師範大学の同報告は、27年までに、中国語を学ぶ中高生の数は今の1万7000人から少なくとも2倍は増えると予想している。また、20年までに、ロシアは中国語を外国語として国家統一試験に盛り込むだろうとも予測している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月25日
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