01年に「ノルウェイの森」の中国語版を出版してから、同社はこれまでに村上春樹の作品40作品以上を出版してきた。そして、同社のPRもあり、村上春樹は中国で最も知名度が高く、最も人気で、中国語版が刊行された作品が最も多い外国人作家となっている。
林少華が翻訳
同社が出版してきた村上春樹の長編小説の翻訳を担当してきたのは全て林少華。しかし、北京新経典から出版された「走ることについて語るときに僕の語ること」、「1Q84」、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」などは別の翻訳者が起用された。上海訳文出版社が今回、再び「騎士団長殺し」の著作権を取得し、誰が翻訳を担当するのかに大きな注目が集まった。
今年2月「騎士団長殺し」が発売された当初から、林少華はすぐに翻訳したいとの意向を示し、「村上春樹の新作を手に入れ、ざっと読んでみた。南京大虐殺に関する内容が、ネット上で取り上げられた内容の他にも約2ページにわたり書かれている。『騎士団長殺し』というのはある日本画の名前であり、小説『海辺のカフカ』も絵画の名前だった。タッチも似ており、懐かしいムードが漂っている。本当に翻訳してみたい!三島由紀夫の作品を翻訳するのに適している人もいるが、私は村上春樹の作品を翻訳するのに適している。一種のピッタリ合うような出会い。読者もそれを感じてくれており、心から感謝している!」と語った。
現在、林少華が「騎士団長殺し」の翻訳を担当することに決まっており、林少華にとっては念願がかなったことになる。また、これで読者も林少華が訳した村上春樹の長編小説を再び目にすることができることになった。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月26日
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