今年の早い時期にグローバル研究機関カウンターポイントリサーチが発表したデータによると、アップルのiPhoneは昨年の段階で最もよく売れたスマートフォンの座を明け渡しており、これは2012年以降で初めてのことだという。前四半期、アップルの中国販売量は前年同期比14%減少した。
▽「iPhone8」に最も関心集まる
アップルは下半期に「iPhone8」の旗艦機種を発表する予定で、一部のアナリストは、「これはアップルが中国市場での劣勢を跳ね返そうとする動き」とみなし、別のアナリストは、「iPhone8はおそらく価格が高すぎて販売量に影響する」との見方を示す。アナリストの間では、「iPhone8の販売価格は1千ドル(1ドルは約111.0円)以上になる」との見方が一般的だ。
カナリスの予測では、今年7~12月のiPhoneの中国市場における出荷量は2100万台になる見込みだ。賈アナリストは、「予測では、今年の第3四半期(7~9月)と第4四半期(10~12月)にはiPhoneの新機種が力強い動きをみせるが、華為も新機種『麒麟970』によって他社の顧客の一部を奪い取ろうとしている。高級志向ユーザーの絶対量が増加を続けており、これはアップルの中国での販売量増加や劣勢の挽回にとって相当有利なことだといえる」と述べた。
カナリスのアジア太平洋エリアの彭路平さんは補足して、「iPhone8の中国での販売量は楽観的なものになる。その理由はiPhoneの6および6sの中国ユーザーは数が非常に多く、機種交換するユーザーだけでも総合な数に上るからだ」と述べた。
米調査会社ファクトセットがまとめたデータでは、今年9月末までの財政年度で、アップルの大中華圏売り上げが100億ドルに迫る見込みという。前年同期は88億ドルだった。
スイスに本社を置く金融グループのUBSが投資家向けに発表した最新の報告によると、アップルは8月1日に発表する決算報告の中で、iPhone新機種の発売日にさりげなく言及する可能性がある。UBSは、「iPhone8は『スーパー買い換え周期』を迎える中でユーザーの購入ニーズを喚起する」と予測し、さらに、「UBSはアップルの12ヶ月間の希望小売価格を170ドルに上方修正した」と述べた。
現在、アナリストの間で一般的な見方は、今年第3四半期のアップルの世界での収入は450億ドルに上り、iPhoneの世界販売量は4千万台に達し、1台あたりの平均販売価格は625ドルに達するというものだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年7月27日
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