シティ・オブ・ロンドンを代表するランドマークタワーのほぼすべてが、中国企業の手中に収められた。
英国不動産会社のランド・セキュリティーズ・グループが発表した情報によると、シティ・オブ・ロンドンの「20 Fenchurch Street」にあるランドマークタワー「The Walkie Talkie」が、中国の調味料大手の李錦記に12億8250万ポンド(1ポンドは約145.5円)で買収された。双方は正式に契約書に署名しており、買収は8月末までに完了する見通し。これは英国で成約金額が史上最大の不動産取引となる。
1888年創業の李錦記は129年間の発展を経て、誰もがよく知る調味料大手企業になった。中国料理を食べられるほぼすべての場所で、李錦記の商品を目にすることができる。
この高さ160メートル(37階建て)のビルには、6万5000平方メートル以上の事務スペース、約1580平方メートルの小売スペース、及び最上層3階の有名スポット「スカイガーデン」がある。屋上に立つとロンドンの景色を360度見渡すことができるが、ロンドン市民から好感を勝ち取ったことはほとんどない。2015年にはある建築設計雑誌による、「今年の最も醜いデザイン賞」を受賞した。
しかし商業開発に関しては、この醜いビルは開発業者の成功とされている。面積1580平方メートルの1階部分は小売店に占められており、6万5000平方メートルの事務スペースは特に保険会社から好評を博しており、すべて貸し出されている。さらに、スカイガーデンにはバーとレストランがある。
ランド・セキュリティーズのCEOは、「これは自社にとって『大きな取引』であり、『大きな見返り』を手にすることができる。4億7300万ポンドで建築し、12億8000万ポンドで売りに出すとは前代未聞のことだ」と語った。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn