昨年から、世界各地に「無人スーパー」が相次いで登場し、中国では「無人コンビニ」が他国に先駆けて商用化を実現し、一連の無人コンビニブランドが次々登場し、勢力圏争いを展開している。無人スーパーや無人コンビニに関するニュースや各種分析が、またたくまにソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のグループチャット・モメンツを賑わすようになった。
▽2次元コードを読み取って決済 返品にはまだ対応せず
ホームセンター・居然之家が北京でオープンした無人コンビニ1号店「怡食盒子(EAT BOX)」は、2週間のテスト運営の後に正式に開業した。一日あたりの売上高は2千元(1元は約16.5円)から3千元に達するという。
この無人コンビニの店内の品揃えは普通のコンビニよりさらに絞り込まれており、お菓子、アルコール・飲料品、日用品などがある。陳列のスタイルは普通のコンビニと大差ない。輸入された海外の人気ブランド食品の割合が最も多く、たとえば日本の飲料品、グミキャンディ、介護用品、韓国のフェイスマスク、米国のビスケットなどがあり、中国産のハム・ソーセージ、エナジードリンクのレッドブル、康師傅のインスタントラーメンももちろんある。消費者は商品を選んだ後、セルフレジに商品をかざし、「微信」(WeChat)の2次元コードを読み取らせて決済を完了する。1ヶ所だけのレジの前に、「弊店は商品の返品には応じておりません」との注意書きが表示されている。
▽無人スーパーの商品価格に優位性なし
怡食盒子で飲料、インスタントラーメン、コーヒー、お菓子、フェイスマスクの計10種類の商品を無作為に抽出してみたところ、大手で取り扱っていない商品を除き、価格で大手スーパーやコミュティ型スーパーを下回るものは一つもなかった。たとえばセブンイレブンやampmのような人件費が高い24時間型コンビニと比べても、今回抽出された怡食盒子の商品のうち3点は価格が高く、残りの7点も価格面での優位性がそれほど目立つわけではなかった。
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