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人民網日本語版>>経済

海外旅行の目的は買い物から体験へ 消費・欲求が向上 (2)

人民網日本語版 2017年08月17日11:03

深層レベルで考えると、海外旅行のこのような変化は世代間の消費の観念と関係があるだけでなく、観光客の欲求のレベルとも関連がある。マズローの欲求段階説によれば、人間の欲求は低階層から高階層まで5段階に分かれ、下から順に生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、尊厳欲求、自己実現欲求がある。

第3段階の社会的欲求には、他者と仲良くしたい、仲間がほしいという欲求、何らかのグループに帰属したいという要求が含まれる。ここからわかるのは、中国人の海外旅行の変化は、観光客が第1段階と第2段階の低位の欲求から徐々に高位の欲求に移行しつつあることを物語るものだということだ。データをみると、海外旅行者の問い合わせには16種類あり、旅行中のさまざまなシーンをカバーしており、問い合わせが多いのは「移動交通」(15.9%)、「観光地」(17.0%)、「グルメ」(18.7%)で、次に「人と一緒に楽しめる娯楽」(13.43%)がくる。

旅行は普段と異なる時間や場所の中で美しさや楽しさを追い求める精神的な娯楽活動であり、心理的な満足感を得ることを目的とした美しさの追究、楽しさの追求のプロセスであり、その本質は美と快楽にある。つまり、旅行の基本的な出発点、全体的プロセス、最終的な効果はいずれも精神的な満足感を得られるかどうかが指標になるということだ。現実の生活からの一種の逃避であり、旅行とは功利性にしばられない精神的な欲求だといえる。

これと同時に、旅行を通して人々は何らかの帰属意識や理解を得ることもでき、他人から尊重されたり承認されたりすることもでき、旅行は自分を発見し、自分を変化させ、自分を実現する方法の一つといえる。そこで観光消費の重点の変化は消費のバージョンアップを意味するだけでなく、欲求のバージョンアップをも意味するといえる。これは若い世代の観光客において特に顕著だ。若い世代が成長を続け、インターネットショッピングがますます便利になるのに伴い、海外旅行におけるショッピングの比重がますます低下し、旅行がますます有意義なものへと変化することが予想される。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年8月17日


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