▽新技術が老舗に力を付与 ビッグデータがビジネスのバージョンアップ推進
老舗ブランドはより幅広く、より若いネットユーザーとの接触だけでなく、ビッグデータを利用したフィードバックとオーダーメードにも乗り出しつつあり、天猫の新小売分野の先駆者となっている。
今年5月の端午節(旧暦5月5日)に先立ち、五芳斎が天猫でオーダーメードちまきを独自に打ち出した。天猫の五芳斎旗艦店のページで登録を終えたユーザーなら、甘いちまきか塩味のちまきをベースに、ウナギ、カスタードクリーム、牛バラ肉、エビなどさまざまな材料を組み合わせてオリジナルちまきを作ることができた。100万通り以上の組み合わせが可能で、穀物・食用油の食品分野で初の「個人向けオーダーメード」になった。ネットでは音声による祝福のメッセージも打ち出された。
五芳斎EC事業責任者の馬建忠さんは、「DIYちまきは中身を決めるシステムの対応のスピードや配送能力など、市場化に向けてさまざまな難問を抱えていたが、天猫が提供する一連の技術と営業販売のソリューションを通じて、供給チェーンを再構築した新小売の試験モデルを初めて実現することができた」と話す。
北京大学新メディア研究センターの馬旗戟研究員によると、「この動きはブランドの新たな方向性を代表するものだ。あまたある中華老舗は、中国の商業の伝統と文化や精神を表すスタンダードなシンボルであり、代表的な商品、サービス、ブランドは過去数百年の時を経て、技術と品質、匠の心と創造を表す卓越した存在になっている。現代の新しい科学技術、文化、意識、観念などの下で、伝統的商業がどのように活力を発揮するかは、必ず考えなければならない問題であり、そこではECを起点とし、デジタルビジネスの全面的実現を終点とし、新小売を途中のルートとし、革新を手段とした多くの中華老舗たちが、実践を通して回答と信頼感をもたらしてくれている」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年8月29日
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