美しい挿絵、味わい深い古くから伝わる詩や詞、そして日常生活にも応用できるような科学知識。ここ数年、「日歴書(ブック型日めくりカレンダー)」が中国の読者の間で人気を集めている。なかでも中国の古詩をテーマにしたブック型日めくりカレンダーが市場で一際高い人気を誇っている。日常的にどこにでも目にすることができるカレンダーに文化の要素を加えたことで、日付を確認ができるだけでなく、古詩を勉強することもできる。そんな素晴らしい「書籍」をあなたは入手したいと思うだろうか。中国新聞網が伝えた。
2年前と比べ、今年は「ブック型日めくりカレンダー」市場の競争が更に激化している。「北京日報」によると、年末まではまだ少なからず日があるものの、市場には既に各種「ブック型日めくりカレンダー」が約60種類は登場している。業界の専門家は、「12月になると、この競争はさらに激化し、100種類以上が販売されることが見込まれており、去年の60~70種類を大きく上回る勢いだ」と予測している。
「ブック型日めくりカレンダー」ファンの1人である会社員の黄菲菲さんは、2016年に始めて古詩詞付き「ブック型日めくりカレンダー」を購入してから、その魅力の虜になったという。彼女は、「装幀のデザインが緻密で美しいため、自分で読んで楽しんでもいいし、プレゼントとして他人に贈るのにもぴったり」と話す。
このように多数ある「ブック型日めくりカレンダー」の中で、なぜ古詩をテーマとしたカレンダーの人気が最も高いのだろうか。「中華詩詞日歴(2018)」を編集した李世文氏は、「詩詞付き『ブック型日めくりカレンダー』は内容が豊富で、読者が詩詞の内容を理解するのにも便利。もともと魅力のある古代の詩詞に加え、様々な知識を学習できる。子供たちにとっては、一種の参考書のような読み物にもなるため、保護者が子供に買い与えるパターンも少なくない」という。
また、「中国詩詞日歴・2018」を編集した胡文駿氏は、「このカレンダーはただ日付を確認をするだけのツールではない。中国詩詞ブック型日めくりカレンダーは詩集と画集とカレンダーが融合したもの。一般的な詩集に比べ、デザイン性があり、一般的なカレンダーよりも知識が詰まっている。分厚い詩集には躊躇する人でも、『ブック型日めくりカレンダー』を机の上に置き1日1ページ読み進めるだけで、知識を蓄積していくことができ、一種の儀式のような感覚を味わうことができる」とコメントした。
また、「中国詩詞ブック型日めくりカレンダーはカレンダーとしての機能だけでなく、読者の美と知識への欲求を満たしてくれる。大きな流れとして、こうしたカレンダーの人気は人々の伝統文化への関心が関係している。古代の詩詞は中国伝統文化の神髄の1つであり、読者の生活に馴染み深いものだ。短い文章でも共鳴を呼ぶので、人気が出るのは当然のことだ」とした。(編集TK)
「人民網日本語版」2017年11月13日
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