先月上旬、「中国ネット有名人グローバルツアー――タイ編」代表団と一緒に、5日間のタイ旅行に出かけ、彼の国における中国人観光の「位置づけの高さ」を実際に体感してみた。タイ外務省広報部のブサディー・サンテピタック部長は、「2017年1~10月に、タイを観光で訪れた中国人はのべ880万人に達した。16年にタイが受け入れた外国人観光客の中で最も多かったのは中国人だった。17年はこの数字が1千万人を突破するものと期待する」と説明した。この数字はタイにとって「小さな目標」に過ぎない。「環球時報」が伝えた。
中国人観光客を受け入れるため、タイの各産業・各業界は努力を重ねてきた。バンコク・スワンナプーム国際空港に足を踏み入れると、中国語の放送が聞こえてくる。空港のサービスや設備には基本的にすべて中国語表記がある。タイのガイドによると、「こういった中国人観光客向けの便利なサービスは10数年前から存在する」という。
バンコクの劇場・サイアムニラミットでは、芸術的パフォーマンスの幕が開く前の各言語での説明に中国語が入っている。劇場のレストランはタイのグルメだけでなく、中国式の点心も提供する。
同部の説明によると、各国からの観光客のうち、中国人が最も「食事の出費を惜しまない」という。16年には中国人観光客のタイグルメ消費額は830億タイバーツ(約2910億円)に上った。中国人観光客の消費構造の変化に合わせて、同部は関連機関と共同で本場のタイグルメの検索ができる携帯電話アプリ「ストリートフード」を打ち出した。
バンコクのチャイナタウンで燕の巣料理の店を開く馬さんは、毎年中国とタイの間を往復する。馬さんは、「自分の店がある通りは基本的にすべて燕の巣で商売が成り立っており、客の90%は中国人だ。中国人観光客がいなかったら、この通りで商売はできない」と述べた。馬さんの店はこのほど改装したばかりで、商売繁盛ぶりがうかがえる。
同代表団に同行したタイのガイドは、「中国人観光客が年々増加し、タイ現地では大勢のガイドが中国語を勉強するようになったが、まだニーズには対応できていない。中国語ガイドの育成ペースは中国人観光客の増加ペースに全然追いついていない。地域的に近いこと、文化的に魅力があることから、タイは中国人観光客にとってコストパフォーマンスの高い旅行先の1つになっている」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月5日
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