家や車、家電に携帯電話まで、消費者はローンによる支払いモデルを広く受け入れており、旅行ローン市場もその中の一つだ。オンライン旅行プラットフォームや従来型旅行会社が旅行ローン市場に次々進出するのにともない、これまで「貧乏旅行モデル」で済ませていた観光客が、「ローン旅行モデル」へ移行するケースがますます増えている。「北京日報」が伝えた。
Qunar.Com(去▼児、▼は口へんに那)がこのほど発表した2017年ローン旅行報告によると、80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)がローン旅行ユーザー全体の83%を占め、主な分布地域は北京、上海、広州、深センで、二線都市や三線都市へと徐々に広がりをみせる。ローン旅行は旅行業界の新トレンドになり、過去2年間に500万人を超えるユーザーがプラットフォームでローン旅行を選択したという。オンライン旅行会社「Lvmama.com」のローン業務責任者は、「最近はローン旅行の利用者数の増加傾向が目立ち、20~25歳の若年層の利用頻度が最も高い。学生や新入社員などは十分な自己資金を持たないが、旅行ニーズは旺盛で、『まず出かけて、後から支払う』モデルの旅行ローン商品がこうした人々のニーズに応えている」と説明する。
オンライン旅行プラットフォームが自社の旅行ローン商品を競うように打ち出すだけでなく、Qunar.Comの限度額内での貸出「拿去花」、途牛旅行網の「頭金を支払えば出発できる」サービス、飛猪の「花唄ローン」サービスなどがあり、凱撤旅遊、北京青年旅行社などの旅行会社も銀行と提携して観光消費のローン商品を打ち出し、これと同時に、京東金融は「白条」、アント・フィナンシャルは「花唄」と、それぞれのローンサービスの強みを利用して旅行ローン市場に進出した。また海南航空と中国南方航空は観光と航空券のローン商品を打ち出し、遊侠分期、分期旅遊網、呼■(口へんに赤)旅行などのベンチャー企業も仲間に加わり、みな旅行ローンプラットフォームでのシェア獲得を目指している。ビジネス情報サービスプラットフォーム・易観智庫の予想では、旅行関連のネットバンキングの規模が17年は221億9千万元(約3838億1千万円)に達するという。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月23日
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