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<動画>民宿など新興観光産業に投資過剰の兆し 社会科学院

人民網日本語版 2018年01月16日10:22

中国社会科学院観光研究センターが作成した「観光緑書:2017-2018年中国観光発展の分析と予測」が12日に発表された。緑書によると、民宿などの新興観光産業分野にすでに投資過剰の兆しがみられるという。中国新聞社が伝えた。

緑書は、「ここ数年、中国は全体として投資の伸びが鈍化したが、観光への投資は30%近いペースで急成長を維持している。国家観光局の予測では、2017年には中国の観光投資が1兆5千億元(1元は約17.2円)を上回る見込みだ。旺盛な観光市場のニーズをうけ、大量の資本が観光産業に投入され、レジャー向け農園やこだわりの民宿、特色ある観光小都市、自家用車やキャンピングカー向けのキャンプ場、遊覧船・客船の船旅、観光客向けパフォーマンスやテーマパークなど細分化された分野に次々に投資が集中し始めている」と指摘する。

同センターの宋瑞センター長は同日行われた緑書の発表会で、「大量の資本が豊富な観光商品の供給に投入されると同時に、一部の分野、一部の地域には投資過剰の兆しがすでに見え始めている。オンライン観光産業、観光総合体(ツーリズムコンプレックス)、民宿、キャンピングカーで利用できるキャンプ場、特色ある小村などの新興分野は『過剰投資-過当競争-悪性競争-産業への損害』というおきまりの道を進む可能性がある。投資の成否は1市場の行為に過ぎないがが、ここからもたらされる資源の浪費、生態環境の破壊、社会的影響は注視すべき社会問題だ」と指摘した。

民宿観光産業を例に挙げると、17年には民宿が中国観光宿泊産業の舞台の真ん中に躍り出て、観光客、投資家、管理者の熱い注目を浴びた。16年末までに、ペンション・民宿タイプの宿泊施設はすでに5万軒以上に達し、主に長江デルタ地域や珠江デルタ地域、南西地域など観光産業が発達した省に分布している。民宿の従業員は12年の10万人弱から16年は90万人に増加した。緑書の指摘によれば、観光投資の全体的規模が拡大を続けたと同時に、同質化競争や投資効果の低下といった問題も現れ始めたという。

緑書は次のように提起する。観光投資ブームに理性的に対処し、ルール・制度と市場ニーズの2方面から着手し、政府の適切な誘導、投資ルールの構築、投資の境界の明確化を通じて、また市場主体が投資モデルを革新し、発展空間を開拓し、地方文化に溶け込むなどの措置を通じてはじめて、観光投資の健全な発展を促進することが可能になる。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年1月16日 

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