商務部(省)市場運行司の責任者が19日、2017年度の中国消費市場動向の状況について紹介した。中国国家統計局のデータによると、2017年の年間を通した社会消費品小売総額は36兆6千億元に達し、2016年と比較し3兆4千億元純増の同期比10.2%増となっており、14年間連続で二桁の成長率を実現している。最終消費支出の経済成長への寄与率は58.8%となっており、4年間連続で経済成長を促す最大の原動力となった。人民日報が伝えた。
商務部市場運行司の責任者が挙げた2017年度の中国消費市場における主な特徴は以下の通り。
1.小売業のイノベーションモデル転換の効果が明らかになり、オンラインオフラインが融合して発展
現在小売り企業は積極的にモデル転換とグレードアップを図っており、インターネットやビックデータ、人工知能(AI)といった新技術と伝統的な小売りを深く融合させ、消費市場に十分な活力を与えている。
2.農村部と中部・西部の発展の加速が消費市場の不均衡なバランスを引き続き改善
農村部の社会消費品小売額が初めて5兆元を突破。西部地区の重点小売り企業の年間を通した売上高は東部に比べ0.5ポイント、中部に比べ0.4ポイント上回った。
3.消費構造のアップグレードの加速とハイクオリティ商品とサービスへのニーズが旺盛に
グリーンやスマート、ミドル・ハイレベル商品の売り上げが目立った成長を見せ、シェアスタイルの消費や体験型消費がスピーディな発展を遂げた。
4.消費価格の穏やかな上昇
2017年の中国の住民消費価格は、同期比1.6%増となっており、上昇幅は前年同期比で0.5ポイント縮小しており、年間を通じて基本的に安定した変動を見せている。
市場運行司の責任者は中国経済がハイクオリティな発展への歩みを進めるのにともない、中国の消費もまたニーズの多元的な発展や規模の継続した拡大、構造の最適化とアップグレードの発展が新たな段階に進んでいるとし、2018年の消費市場も引き続き安定してややスピーディな発展状況になるだろうという見方を示した。(編集TG)
「人民網日本語版」2018年1月20日
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