中国の配車サービス大手・滴滴出行の配車プラットフォームのテスト運用が19日より台湾地区でスタートし、タクシー配車サービスの「滴滴計程車」と乗り合い自動車サービスの「滴滴順風車」の2つのサービスを展開していく。新華社が伝えた。
滴滴出行アプリの独占代理である楽迪科技の王慈雍総経理は、同日行われた記者会見で同社はまず台北エリアを皮切りに「滴滴計程車」サービスを展開していき、供給のいずれもが最も集中している台北エリアで次第に業務拡大を図ると同時に、市場ニーズに合わせてより多くのサービスや機能を充実させていく計画であることを明らかにした。
楽迪科技は現在、台湾地区のタクシー団体である「全国車隊」との提携を行っており、楽迪科技がプラットフォームを提供し、全国車隊がタクシーを配車し、サービスを提供していく。現在までに同プラットフォームが募集し、審査に合格した運転手は2千人近くに達しているという。
王総経理は、初期段階においては「滴滴計程車」サービスは現金での支払いとなるが、将来的には台湾地区の第三者決済機関である「智付通」と提携し、次第にクレジットカードやモバイル決済といった様々な決済方法にも対応していくようになるとした。
王総経理は、台湾地区と大陸部の人々の外出ニーズの便宜を図るため、滴滴プラットフォームは大陸部と台湾地区のいずれにおいても配車サービスを利用することが可能で、台湾地区の人々が大陸部を訪れた場合でも、同じアプリで配車サービスを利用することができるとした。これにより、将来的に大陸部やその他地区から台湾地区を訪れた場合でも配車サービスを気軽に利用できることになる。
また楽迪科技の簫明曙副総経理は、同社は春節(旧正月、今年は2月16日)前の2月1日には乗り合い自動車サービスの「滴滴順風車」業務をスタートさせ、「乗車シートのシェア」というコンセプトを台湾地区の人々の外出の選択肢に加えるように働きかけていく計画であることを明らかにした。
簫副総経理は「滴滴順風車」は非営利の乗り合い情報を提供するプラットフォームであるとし、車を運転する人と乗客はそれぞれのニーズに基づき、自由に乗り合いのルートなどを選択することができるとした。車を運転する人はプラットフォームを通じて、乗り合いルートをシェアし、同じルートで移動する乗客を乗せることができ、その距離に基づき、「滴滴順風車」からガソリン手当が付与され、交通運輸の効率をアップさせる。初期段階においては、現金による支払いとなり、乗り合いを利用した乗客はガソリン代や高速代といった費用の分担分を直接現金で支払うことになる。将来的にはこの支払いもオンライン決済サービスが適用されることになるという。
楽迪科技は新興企業で、2017年に「滴滴出行」の5年間の独占代理権を獲得し、台湾地区における「滴滴出行」のブランド、商標およびアプリケーションプログラムの運用を任されている。
王総経理は、「滴滴出行」は世界的にも有名な配車サービスプラットフォームであり、現在全世界で4億5千万人を超える登録ユーザーと運転手2100万人が利用しているとし、「滴滴ブランドと技術を獲得したことで、革新的なサービスを通じて、台湾地区の人々のために素晴らしい外出体験を提供できると期待している」とした。(編集TG)
「人民網日本語版」2018年1月20日
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