中国第34回南極科学観測隊は、イネクスプレシブル島に新たな科学観測拠点を設置するための準備作業を全面的に開始している。島の住居ルームには電気が通い、海水淡水化装置も生活用水の需要をほぼ満たしている。新華社が伝えた。
中国第34回南極科学観測隊副隊長、国家海洋局極地観測弁公室副主任の夏立民氏によると、科学観測隊は先ごろ重さ180トンの建設機械と建設用物資を島に搬入すると、直ちに道路舗装や更地化、住居ルームの吊り下ろし、臨時給電回路の構築などの作業を展開した。
科学観測隊隊長補佐の張体軍氏は、「天気にも恵まれ、島での平均作業時間は1日あたり14−5時間に達した。作業員は交替しても機械を止めることなく、建設機械は24時間連続で作業を行った。科学観測隊員は島で臨時施設の基礎工事などの重要作業を終えている。基礎となる鉄骨の事前組立の40%が終わっており、箱を組み合わせるタイプのシンプルな埠頭の建設も終わっている」と説明した。
科学観測隊員は今後インフラ整備を続け、さらに建設先の地図の作成や鳥類の調査、沿岸部海洋測量、地質調査、南極の魚類の進化に関する研究などを継続する。
同島は南極のロス海に位置する。中国第34回南極科学観測隊は同島で、中国5ヶ所目となる南極観測基地の建設前の準備作業を行う。これまで中国は南極で、長城基地と中山基地、崑崙基地、泰山基地を建設している。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年1月29日
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