人類の生活圏から最も遠く離れた南極海で、マイクロプラスチックが再び科学者によって発見された。科技日報が伝えた。
国家海洋局が10日に発表した情報によると、中国第34回南極科学観測任務を遂行中の科学者がこのほど、南極海で初めてマイクロプラスチックの存在を確認した。学術界では現在、マイクロプラスチックのサイズの定義が存在していないが、通常は粒径5ミリ以下のプラスチックとされている。これは科学者によって、海洋における「PM2.5」と例えられている。
国家海洋局第一海洋研究所生態センターの孫承君研究員はメディアのインタビューに応じた際に、「人類がほぼ未踏の地にまでマイクロプラスチックが存在することは、非常に深い影響があることが分かる。マイクロプラスチックが人間の健康を脅かす直接的な証拠は見つかっていないが、海洋の生態安全への影響を無視できない」と指摘した。
国家海洋局は2016年に中国近海のマイクロプラスチック観測作業を開始し、昨年より北極・大洋環境の海洋マイクロプラスチック観測作業を開始した。これは中国の海洋ゴミ・マイクロプラスチック分野の国際的な影響力を高め、中国の海洋マイクロプラスチック観測を世界海洋マイクロプラスチック観測及び国際ガバナンスに進出させることとなる。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年1月11日
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