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浸透するブロックチェーン 技術者の年収百万元も

人民網日本語版 2018年02月28日16:12

春節(旧正月、今年は2月16日)が訪れ、中国のインターネット界では「ブロックチェーンに夢中になって眠れない」現象がみられるようになった。さまざまな投資の達人や起業家、芸能人などが、「ブロックチェーンの未来は明るい」としている。ブロックチェーンの技術はメインフレーム(大型コンピューター)、パーソナルコンピューター、インターネットに続くコンピューターモデルの飛躍的な革新(イノベーション)とされ、世界に新たな技術革新と産業革命を起こす可能性が高いと考えられている。「銭江晩報」が伝えた。

実際、ブロックチェーンはすでに日常生活のさまざまな場面に浸透している。春節の「集五福イベント」(5種類の福カードを集めてお年玉をもらうイベント)では、アントフィナンシャルサービス グループが金融生態圏を構築し、ブロックチェーン活用の地ならしをした。2016年7月には、アントが支付宝(アリペイ)の慈善事業プラットフォームのオンラインブロックチェーンによる福祉寄付プロジェクトを始動させ、すべての寄付金の全プロセスを追跡できるようにした。

データをみると、阿里巴巴(アリババ)はブロックチェーン技術で49件の特許を取得し、件数は世界一だ。17年には世界企業500社入りした浙江省杭州市の企業5社が国際特許90件を取得し、総取得件数は116件になった。

杭州市政府はさきに「ブロックチェーン」を18年の政府活動報告での今後の重点産業の3位に位置づけた。今から1ヶ月後には、世界規模のブロックチェーン関連フォーラムを開催するという。

騰訊(テンセント)はブロックチェーンの金融シーンや技術シーンでの融合をめぐる配置に重点を置き、16年に金融ブロックチェーン協力連盟を発足させた。17年4月にはブロックチェーンプラン白書も発表した。百度は7月21日、ブロックチェーンのオープンプラットフォーム「BaaS」を打ち出した。ビジネスレベルのブロックチェーンクラウドコンピューティングプラットフォームで、資金貸出、資産の証券化、資産取引所などの業務に応用が可能だ。

ブロックチェーンは大ヒットの投資分野になりつつ、大勢のプレイヤーが参画し、網易は網易招財猫、迅雷は玩客幣とそれぞれデジタル通貨を打ち出し、人人網はブロックチェーンプラットフォームの人人坊を開設した。

ますます多くの有名企業が大金を投じて、ブロックチェーンの技術とビジネス上の知識を備えた人材を取り込もうとしている。大手人材募集プラットフォームを見ると、ブロックチェーンの人材市場に最も勢いがあり、エンジニアや技術マネージャーなどの職種は、年収30万元(約507万円)は当たり前で、職場によっては100万元(1690万円)を超えることもある。こうした人材は自動車、生活サービス、ネットセキュリティ、EC、インターネットファイナンスなどさまざまな産業に分布する。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年2月28日

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