バルセロナで開催中の携帯通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス2018」において、ファーウェイのスマホで操縦するポルシェのスポーツカーが、各国メディアから注目を集めた。この自動運転車は走行中、突如現れる自転車や犬を回避することもできる。本大会において、自動運転は5Gと密接に関連することから、各社の展示の見どころになった。ZTEも会場でクアルコムと事業提携して次世代車用通信網の構築を促すと発表した。科技日報が伝えた。
中国移動(チャイナモバイル)研究院の陳志剛研究員は、「OSをスマートカーの脳とするならば、通信ネットワークは大動脈だ」と話す。
5Gは4Gより多くのノードと連結でき、かつ大量のデータを伝送できる。そのため情報交流が複雑な自動運転に適している。一部の専門家は、自動運転は5Gの現時点で予想しうる、唯一の重大応用例だと判断している。
陳氏は、「ファーウェイはLTE-V2X分野で、非常に高い技術力を持つ。ファーウェイが公開したLTE-V2X性能試験結果によると、ダイレクト通信のカバー範囲は1キロ以上に達し、高速・高密度条件下の通信遅延は20ミリ秒以内だ。中国3大通信事業者が全国範囲で構築した通信ネットワークは、LTE-V2Xの基礎を築いた。中国移動の基地局の規模だけでも300万を超えている」と述べた。
上海市と杭州市は現在、中国移動を中心としLTE-V2X試験を展開している。陳氏は、「中国のチップメーカーは車載環境に適した計算・通信用チップの開発を加速するべきだ。この分野では、クアルコムとインテル、NXPが先行している。また中国の通信事業者は雄安新区や北京市、上海市、重慶市などの重点地域で、LTE-V2Xネットワークの構築を加速するべきだ」と提案した。
百度は昨年末、雄安新区で世界トップのスマート移動都市を構築すると宣言した。これはまた「中国で初めて信号機と渋滞のない、先進的なスマート交通管理システムを持つ、交通管理部門の大量の人員による管理を必要としない都市になる可能性がある」という。科技日報の調べによると、その自動運転車は現在、北京市の亦荘開発区や未来科学城、稻香湖などで路上実験中で、2020年までに高速道路と市街地の道路で自動運転を実現する見通しだ。
公式情報によると、百度は金龍客車と事業提携しており、今年中に中国初の自動運転循環マイクロバスを量産化させる予定だ。百度は今後2年に渡り、北京汽車や江淮汽車、奇瑞汽車と事業提携し、量産化させる予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年2月28日
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