米映画芸術科学アカデミーは4日、ロサンゼルス・ドルビー・シアターで第90回アカデミー賞授賞式を開催。ノミネートを見ても、各受賞作品を見ても、今回のアカデミー賞は一層多元化され、フェミニズムアート運動を支持する形となっている。今回最も注目を集めたのはファンタジーロマンス「シェイプ・オブ・ウォーター」で、作品賞と監督賞を含む最多4部門で受賞した。新華社が報じた。
メキシコのギレルモ・デル・トロ監督がメガホンを握った「シェイプ・オブ・ウォーター」は、1962年、冷戦下の米国政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザが、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃し、その「彼」にすっかり心を奪われ、逃亡を手伝うストーリーだ。
ギレルモ・デル・トロ監督は、最大のライバルだった「ダンケルク」のクリストファー・ノーラン監督を抑えて監督賞も受賞した。同監督がアカデミー賞で受賞するのは今回が初めてだが、ここ5年でメキシコの監督が同賞を4回受賞することとなった。受賞者スピーチで、同監督は「私はメキシコからの移民」と自己紹介し、「アートは異なる民族の壁を消す力がある」と語った。
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