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宇宙物理学者のホーキング博士死去 中国のネットユーザーも哀悼

人民網日本語版 2018年03月14日16:48

英国の著名宇宙物理学者であるスティーブン・ホーキング博士が14日、英国ケンブリッジにある自宅で亡くなったことが英国メディアにより明らかになった。享年76歳。

ホーキング博士の家族は14日早朝、「大変悲しいことですが、敬愛する父が今日この世を去りました」との声明を発表。またこの声明には「彼は偉大な科学者であり、素晴らしい人物でした。彼の業績と遺産がこの先も世に語り継がれていきますように」と記されていた。

1942年1月8日生まれのホーキング博士はケンブリッジ大学の教授として活躍。科学研究においては、宇宙とブラックホールに関する研究において突出した貢献を行った。

私生活では、筋肉が衰える難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発病し、その影響で数本の指しか動かせなくなってしまっただけでなく、発声すらできなくなってしまったホーキング博士は特製の合成音声ソフトを使用し、研究を続けていた。

彼の経歴は多くの人々の注目を集め、その半生は映画「博士と彼女のセオリー」として描かれた。また中国の著名SF作家である劉慈欣氏の作品にもしばしば登場しており、劉氏は、「ホーキング博士はその難病による障害の程度が稀に見るほどの深刻さであるにも関わらず、その思想は宇宙を光のような速さで駆け巡り、誰よりも遠く宇宙の彼方まで思いを馳せていた点に非常に感銘をうけた。それに比べ、私達のような一般人は、健康な体を持ちながら、その思いは一生車いすにくくりつけられてしまっている」としている。

劉氏はホーキング博士の訃報を知り、悲しみにくれたという。彼にとって、ホーキング博士は長期にわたり難病との闘いを続けながら、科学の最前線で数多くの成果を成し遂げてきた伝奇的色彩に満ちた科学者だったからだ。ホーキング博士の宇宙物理学における奥深い研究は一般人には理解しがたいかもしれない。しかし、ブラックホールの蒸発といったその研究成果はSF小説を創作する上で様々なインスピレーションをもたらしたという。さらにその伝奇的色彩に満ちた経歴もその他の物理学者よりも数多くの文芸作品に登場させる原因の一つだっただろう。劉氏は、「全ての物理学者の中で、ホーキング博士こそ、最も人々に感銘を与え、生命に対し最も堅い意志をもった科学者だった」と述べた。

中国のネットユーザーたちもホーキング博士の訃報を知り、「どうか天国では健やかな身体で科学を十分に楽しむことができますように」、「どうぞ安らかに、あなたの偉業は忘れません」といった追悼メッセージをホーキング博士の新浪アカウントに寄せている。(編集TG)

「人民網日本語版」2018年3月14日

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