中国航天科工集団第三研究院が発表した情報によると、中国は現在、次世代天地往復飛行機を開発中だ。この飛行機は打ち上げ任務を遂行できるだけでなく、再利用も可能な「スペースプレーン」だ。プロジェクト名は「騰雲プロジェクト」。中国青年報が伝えた。
全国政協委員、同研究院長の張紅文氏はインタビューに応じた際に、「スペースプレーンは人と物資を運ぶことができる。前者は宇宙旅行、宇宙飛行士輸送などの需要を満たす。後者は衛星打ち上げ、宇宙ステーションの物資補給、宇宙緊急救援などに利用できる」と話した。
また張氏によると、既存のロケット打ち上げ・回収方法と異なり、次世代天地往復飛行機は一般的な空港から離陸し宇宙船を軌道上に送り込む方式なので、宇宙輸送方法の革命をもたらす可能性がある。同プロジェクトは現在、初歩的な技術研究開発の段階にある。
張氏はさらに、中国の太陽光無人機プロジェクトの、開発の最新の進捗状況を明かした。同プロジェクトは近宇宙での空中LANの構築を目指す。近宇宙とは地上から20−100キロ離れた空域のことだ。太陽光無人機はこの高度で、高機動性や長滞空時間といった長所を発揮し、地域的な制限を受けないネットワークもしくは通信接続サービスを提供する。さらに画像リモートセンシング、気象観測など異なる応用を発展させることができる。
張氏によると、太陽光無人機が地上により近づき、月間・年間ベースの存在を実現できれば、その応用価値がさらに高まる。この太陽光無人機は現在、科学研究テスト飛行を実施中で、年末までに一部分野で模範的応用が実施される見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年3月8日
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