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問題続きの「メイド・イン・ジャパン」 匠の心どこへ

人民網日本語版 2018年03月14日13:50

世界の製造業の分野で、「メイド・イン・ジャパン」はかつては神話だったが、ここ2年ほどで輝きが消えうせつつある。神戸製鋼所のデータ改ざんからタカタのエアバッグ問題まで、相次いで起きた不祥事が、かつて輝きを放った日本ブランドの看板に打撃を与え、メイド・イン・ジャパンは徐々に色あせている。「中国証券報」が伝えた。

▽メイド・イン・ジャパンの名刺にしばしば汚点

新幹線はこれまでずっと日本の製造業を代表する名刺のような存在だった。かつてはフランスのTGV、ドイツのICEと並び、世界3大高速鉄道と呼ばれていた。ここ数年は中国と世界の高速鉄道市場で競い合い、インド、タイ、英国などでは直接矛を交えた。

だが安全性と定時運行で名高い新幹線には最近、重大な安全問題が発生した。JR西日本の「のぞみ」の台車に亀裂が見つかり、JR西日本と台車を製造した川崎重工がこのほど発表した調査結果によれば、製造過程で底部の鋼材を基準値より薄く削りすぎ、強度が不足して亀裂が入ったという。日本の運輸安全委員会は、「今回の問題は重大事故を招いてもおかしくない不具合であり、厳しい態度を取る」としている。鋼材を削りすぎた川崎重工は日本の老舗メーカーで、明治維新の時期に創業し、1906年から鉄道車両の製造を手掛けているが、この100年以上の歴史を誇る老舗にもついに品質をめぐる深刻な問題が生じてしまった。

2017年以降、日本の製造業大手の神戸製鋼、三菱マテリアル、東レの子会社などが製品の検査データを改ざんした問題が次々発覚した。自動車産業は日本の製造業の主要製品であり、複雑な供給チェーンが多くの産業に発展をもたらした。だが名高いトヨタ生産方式を生み出した自動車製造業でも、相次いでさまざまな問題が起きている。

昨年は世界2位のエアバッグメーカーのタカタが、製品の欠陥を補償するための賠償金を支払えないとして破産を宣告。続いて自動車メーカーに相次いで燃費データの不正問題が起こり、三菱自動車とスズキは燃費試験データを操作して、国の型式認証を取得した。また日産の日本工場6ヶ所では、無資格者による完成車検査を行い、安全面で問題になった。

日本の3大鉄鋼メーカーとされる神戸製鋼がアルミ部品の性能データを改ざんした問題は世界の自動車メーカーの約半数に波及した。神戸製鋼は日本国内でトヨタ、ホンダ、三菱自動車、スバル、マツダの5メーカーに部品を提供しており、米国の2大メーカーのゼネラル・エレクトリック(GE)とフォード・モーターも神戸製鋼の部品を使用している。


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