世界で初めて、車体の外部と内部を全て3Dプリンターで製造した量産型の電気自動車がこのほど、上海の3Dプリント文化博物館で発表された。この電気自動車は2019年4月にはその量産をスタートさせる計画。
「LSEV」という名のこの電気自動車は車体の外部と内部を全て3Dプリンターで製造しているため、金型一切使用しないだけでなく、溶接によるプレス作業なども必要としないという。そしてその製造にかかる生産時間は従来の自動車のわずか3分の1。また、従来の自動車1台に必要なプラスティックのパーツは数千個にも上るが、一方の「LSEV」はわずか57個。重さもわずか450キロと軽いが、シャーシーやエンジン、タイヤなどは従来通りの方法で製造されている。
「LSEV」は2019年4月に量産スタートの予定で、市場価格は1台あたり約80~100万円ほどになるとみられている。現在までに、ヨーロッパから7000台の発注があり、主に郵便配達やレンタカーとして利用されるという。
データによると、2016年における3Dプリンターの世界市場規模は100億ドル(1ドルは約107.1円)に達した。3Dプリンターは様々な分野に急速に浸透しており、この先3年間の年平均成長率は44%、市場規模は300億ドルに達すると見られている。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年3月14日
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