中国外交部(外務省)の陸慷報道官は15日の定例記者会見で、中米間の経済・貿易摩擦に関する質問について「中米双方は経済・貿易摩擦をどう処理するかについて意思疎通を続けてきた。われわれは双方が建設的方法で、協力のパイを大きくすることで、こうした問題を適切に処理することを希望する」と述べた。
【記者】米国は中国に貿易黒字1000億ドルの削減を求めた。トランプ大統領は以前ツイッターで10億ドルと言ったが、その後米側は本意は1000億ドルだったと訂正した。中国側は対応措置を取るか。貿易黒字の削減について米側と対話するか。この点をどう成し遂げるか。
【陸報道官】中米の経済・貿易関係は本質的に互恵・ウィンウィンだ。過去40年、中米の経済・貿易・投資協力は両国民及び両国のビジネス界に大きな利益をもたらした。また、広大な市場と多くの雇用機会ももたらした。重ねて表明したいが、もし中米の経済・貿易協力が中国側のみに一方的に有利であるのなら、そのような経済・貿易関係が現在まで続くことはなかっただろう。
中国は対外経済・貿易協力で一貫して信頼を重んじ、約束を守っている。われわれはWTOのルールを柱とする多国間貿易規則を遵守し、関係国との二国間または多国間の貿易・投資協定を遵守している。われわれが他国が一方的に加えるゲームのルールを受け入れることはない。
過去40年間、中米間の経済・貿易摩擦は建設的方法で適切に解決されてきた。今日でもわれわれは、中米は友好的協議を通じて双方間の溝を解決できると考えており、われわれにはその誠意もある。
歴史がすでに証明しているように、貿易戦争はどの側の利益にもならない。もし本当に誰もが望まない状況が生じるのなら、われわれは自らの正当な権益を断固として守る。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年3月16日
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