清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月5日)を間近に控え、中国人民大学の学食が提供している「青団(清明節に食べるヨモギ団子)」がネットで話題になっている。ネットユーザーは次々と記事を転載し、「食べたい」とコメントを寄せている。これは、「校慶月餅」や「顔より大きい饅頭」、「重陽節ケーキ」に続き、また一つの「ネット有名料理」となっている。なぜ学食から次々と「ネット有名料理」が登場するのだろうか?またこうした美味しい料理は、どうやって生み出されるのだろうか?北京青年報が伝えた。
東区食堂の「小豆餡かぼちゃパン」、「竹筒飯」、「焼き魚」、中区食堂の「年賀ギフト」、西区食堂の「顔より大きい山東ナツメ饅頭」、北区食堂の「重陽ケーキ」、「かぼちゃ餡パン」、「ザリガニライス」、「青団」、「東台魚タンメン」など、中国人民大学後勤集団の「ネット有名」食品企画リーダーを務める宋大我・総経理は、同校学食からネットで有名になり、一世を風靡したグルメの数々をスラスラと紹介し、「現在までに有名料理の数はすでに十数種類に上っている」とした。
「どうやって有名料理を生み出すのか」から、「どうやってプロデュースするのか」、さらには「どうやってPRするか」のはもちろんのこと、宋総経理が孤軍奮闘している訳ではない。大学のグルメの企画とPRにはこの総合大学のトップクラスである同大学の「専門力」もサポートしている。学食は、学生たちにメニューに関するアンケート調査を実施し、統計学院の教員と学生がビッグデータ処理を行い、最も有益な情報をピックアップしている。そして素晴らしい料理が完成すると、そのプロデュースを芸術学院にバトンタッチする。ニューメディアでのPRについては、メディア学院の学生が担う。
大学院芸術学院中国画専攻のある2年生の学生は、「ネットで有名になる料理を作るためには、その料理そのものが大切なだけでなく、情緒的な要素も欠かせない。その二つが揃うことで初めて学生たちの食欲をそそることができる。新たな『ネット有名料理』を発表する前に、宋総経理はいつも、チームを率いて、まず『モデルチェック』を行う。『モデル』とは、完成した料理のことで、『まず、形状と色を観察したあと、食材と作り方を理解し、写真を撮って最後に試食する』というプロセスを経る。こうして、より質の高い宣伝文句が出来上がる」と説明した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月28日
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