西蔵(チベット)自治区衛生・計画出産委員会は、同自治区は、都市部・農村部住民と正規の僧侶を対象とした無料健康診断を実施しているとし、この活動は、これまでに連続7年間継続して行われ、約300万人が無料健康診断の恩恵を受けているとしている。新華社が報じた。
チベット自治区が無料健康診断の実施をスタートした2012年以降、健康診断基準料金は1人あたり50元(1元は約17.0円)から100元に引き上げられ、自治区・地(市)、県(区)の財政部門が一括負担している。医療関係者が村・コミュニティ・寺院を訪れ、内科・外科・眼科・耳鼻咽喉科・口腔科、婦人科の各検査および血液・超音波スキャン検査を実施、受検者一人一人の検診データを作成する。
無料健康診断では、一般検査項目のほか、高原病検査および各種受検者群に対する特殊な検査も行われる。6歳以下の子供に対しては、先天性心疾患の有無を調べる。また60歳以上の高齢者を対象に、高原性慢性疾患や白内障の有無を調べる。このほかにもチベット自治区に多くみられる寄生虫感染症・包虫病も一般検査項目に組み入れられており、確定診断を受けた患者は、指定病院で手術・治療を無料で受けることができる。
チベット自治区は、数年前から、各種措置を講じて優良医療資源の普及を推進し、全民健康を促進してきた。自治区以外からの援助を受け入れるほか、自治区内の都市病院を組織して、阿里(ガリ)や那曲(ナクチュ)など高い標高の辺境貧困地区にある鎮・郷の診療所とペアを組ませる形で支援している。全自治区内の全三級病院はいずれも区域医療連合体系(医連体)に参加しており、自治区・地市が定める2109種の等級別疾病の診察を行っている。ホームドクター契約サービス試行は、拉薩(ラサ)、日喀則(シガツェ)、山南、林芝(ニンティ)で実施されており、延べ107万人が契約しており、重点者群の契約率は65%に上っている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年4月9日
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