中国科学技術大学の郭光燦氏が率いるチームはこのほど、量子資源の研究で重要な進展を実現した。同チームの李伝鋒氏、項国勇氏の研究チームは、シンガポール南洋理工大学と北京大学、清華大学の協力者と共に、量子干渉性と量子相関の間の循環転化方法を打ち出し、かつ光子システム内の実験で同プランを検証した。この成果は2日、世界的に権威ある学術誌「Physical Review Letters」(電子版)に掲載された。人民日報が伝えた。
量子情報分野において、量子資源(量子相関、量子干渉性など)は量子力学の基本問題の研究に対して極めて重要な作用を持ち、かつ各種量子任務においても不可欠な役割を演じている。量子干渉性は量子システムを従来のシステムから切り離す根本的な要因だ。量子干渉性をいかに数量化しコントロールするかについては近年、量子資源理論の研究で重要な進展があった。量子相関は量子もつれのさらに基本的な概念であり、量子もつれは量子相関の一部だ。2つの重要な量子資源である量子干渉性と量子相関の間で相互転化が可能か、いかに転化させるべきかといった問題が近年、広く注目を集めている。項氏らは光学実験を計画し、量子干渉性と量子相関という2つの量子資源間の循環転化を完全に示した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年8月9日
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