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「ゴミの分別」と「葉っぱビジネス」で高齢者も活気づく日本の小さな町

人民網日本語版 2018年09月04日08:58

日本の四国・徳島県には人口わずか1600人ほどの上勝町があり、「ゴミゼロの町」として知られ、日本一エコな町とも称されている。この町の奇跡はこれだけにとどまらず、一般家庭ごみの再資源化率が全国の平均ゴミ回收率の4倍にあたる約8割に達している。そして、高齢者も山で葉っぱを採取し、料亭で使われる「つまもの」として出荷することで収入を増やすだけでなく、町営の老人ホームが廃止されるほど、健康的な暮らしを送れるようになっている。雑誌「環球」が伝えた。

ゴミの分類はなんと45種類

上勝町での一般廃棄物の回収は、町内の「日比ヶ谷ごみステーション」1ヶ所のみで行われており、町民はそこにゴミを持参して分別して捨てる仕組み。小学校の運動場ほどのゴミステーションには、45種類に分別してゴミを捨てるための大きさの異なるゴミ箱が置かれている。全てのゴミは、基準に基づいてきっちり分別して捨てなければならない。

整然と設置されているゴミ箱を見て回ると、金属や古紙類、木材といった一般的な種類のゴミがさらに細かく分類されている。例えば、古紙類は、ダンボール、新聞、雑誌など9種類に分けられており、トイレットペーパーの芯は単独で回収するだけでなく、さらには食べた後、きれいに洗浄したインスタントラーメンの蓋という種類まであり、専用のゴミ箱に捨てなければならない。このように細かく分別することで、ほぼ全ての古紙を「宝」に変えることができ、高い再資源化率を実現している。

同町では、ゴミの分別がこれほど細かく分けられているものの、長年ここに暮らしている人々はそれを煩わしいこととは考えていない。町民は何を見てもその原材料は何かをすぐに判断して、種類ごとに分けることできるという。この町に3年前に引っ越してきたという山口さんは、「初めは確かにこんなに細かく分けるのには時間がかかったけど、何ヶ月かすると慣れた。今は、分別も歯磨きと同じように生活の一部になっている。我が家はまず家でゴミをだいたい5種類にわけ、ゴミステーションでゴミを袋から一つずつ出して分別している。そして、ゴミステーションの職員がさらに2回ピッキングして全てのゴミが正しく捨てられているか確認する」と話す。

ゴミステーションから約3キロ離れた場所には、廃屋の建材や廃材をリユースして作られたオシャレなクラフトビールの醸造施設も建てられた。それだけでなく、このような革新的なゴミの回收スタイルが話題となり、毎年、国内外から多くの団体や個人旅行者がわざわざ視察や見学のために数多く上勝町を訪れるようになっており、ゴミステーションは「観光資源」としても活躍している。ゴミステーションの責任者・藤井園苗さんによると、2年後、村には大型総合施設が完成し、ゴミステーションがそこに移転するほか、見学に来る人々がそこに宿泊できるようにする計画だという。


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