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中国で日本映画が続々公開 中国の要素が詰まった「鎌倉ものがたり」 (2)

人民網日本語版 2018年09月14日16:01

「鎌倉ものがたり」の妖怪は「山海経」から 「黄泉の国」は張家界がモデル

14日に公開される「DESTINY 鎌倉ものがたり」は、妖怪をテーマにしたファンタジー映画で、日本公開日の昨年12月9日と翌日10日の全国週末興行成績では観客動員が延べ23万人を記録し、興行収入が2億9000万円に達した。そして、中国で9月14日に公開されることが発表されると、多くのネットユーザーが「9月必見の映画」リストに入れた。では、「DESTINY 鎌倉ものがたり」にはどんな見所があり、中国伝統文化とはどんな関係があるのだろう。

日本文化に詳しい、雑誌「知日(It is Japan)」の編集長・蘇静さんによると、「DESTINY 鎌倉ものがたり」というタイトルの「ものがたり」は一種の文学的表現で、中国語の「演義」、「伝説」などと似た表現だ。「鎌倉」は同作品の舞台で、日本で3番目に大きな古都。14世紀に鎌倉幕府が衰退し、滅ぼされてしまったが、同地の伝説の発展にも影響を与え、多くの人がミステリアスなイメージを抱いている。

蘇さんによると、「DESTINY 鎌倉ものがたり」のいろんな要素が中国文化に端を発している。例えば、「黄泉の国」は湖南省張家界市と鳳凰古城がモデルとなった。鎌倉は丘陵地が多く、「黄泉の国」は別の世界観を創り出す必要があり、張家界の石の柱が立ち並んでいる幻想的な風景は、東洋のファンタジーの特徴とちょうどマッチしている。その他、「黄泉の国」は、「人によって見え方が違う」、「人々の心の中の様子を映し出す」という設定となっている。蘇さんは、「山崎監督は、張家界の独特の美しさと鳳凰古城の独特の情緒を通して、一色正和の正義や伝統的価値観と、誰にも愛する人を奪われたくないという気持ちを描き出している」と分析する。

蘇さんによると、「DESTINY 鎌倉ものがたり」に登場する妖怪の多くも中国古代の地理書「山海経」に出てくる。例えば、カッパのモデルは「山海経」に出てくる黄河の神・河伯だ。中国の伝統文化において、河伯は怖い存在であるものの、日本のカッパがアニメ化され、親しみやすいかわいいイメージになっている。カッパの特徴は、頭頂部に皿があることで、皿はいつも水で濡れており、皿が乾いたり割れたりすると力を失うとされている。九尾の狐の要素はアジアの文化圈で非常に流行しており、日本にも韓国にもそれをテーマにした映画・ドラマがある。九尾の狐をめぐる文化は原型をとどめたまま、中国から周辺地域に拡散していったことが分かる。

蘇さんは、「アジアの映画・ドラマに登場する妖怪は中国の伝統文化に出てくる妖怪と類似点がたくさんある。それは、『山海経』を見れば分かる。その主な原因は、古代中国が東アジア文化圈において主な文化輸出国だったからだ。『DESTINY 鎌倉ものがたり』に登場する妖怪の多くは、浮世絵画家・鳥山石燕が江戸時代に完成させた妖怪画集『画図百鬼夜行(上中下3巻)』を参考にしている。同画集にでてくる妖怪の大半は、中国の妖怪と全く同じだ。ただ、『DESTINY 鎌倉ものがたり』ではそれらの妖怪が日本の現代アーティストによって手が加えられ、新たな息が吹き込まれている」と説明する。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年9月14日


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