李克強総理によるシンガポール公式訪問とASEAN関連首脳会議出席について、陳暁東外交部長助理(外務次官補)が8日の国内外プレス向けブリーフィングで次のように説明した。
李総理はシンガポールのリー・シェンロン首相の招待で11月12日から16日にかけてシンガポールを公式訪問し、第21回ASEANプラス1(中国)首脳会議、第21回ASEANプラス3(中日韓)首脳会議、第13回東アジアサミットに出席する。
(1)シンガポール訪問について
中国総理のシンガポール訪問は11年ぶりであり、李総理にとっては就任後初の同国公式訪問でもあり、両国関係の発展推進にとって重要な意義を持つ。
李総理はシンガポール側指導者と両国関係発展の成功経験を振り返り、総括し、両国の実務協力について計画を立て、方針を打ち出し、「一帯一路」やイノベーション分野の協力を重点的に推進するほか、地域協力、多角的貿易体制、関心を共有する重大な問題について意見交換する。双方は訪問の成果と双方の共通認識を示す両国政府の共同声明を発表する。両国指導者は経済・貿易、金融分野の協力文書の調印にも立ち会う。
(2)ASEAN関連首脳会議出席について
中国側は今年の一連の会議で東アジアに焦点を合わせ、協力に焦点を合わせ、共に多国間主義と自由貿易と国際ルールを維持し、地域経済統合を推進し、地域の平和・発展・安定に積極的な貢献をすることを期待する。李総理は東アジア協力に対する中国の政策と主張を明らかにし、各制度の下で実務協力を深める30余りの新たな提案をし、中国ASEAN協力の質的向上と高度化を後押しし、東アジア協力が新たな段階へ進む後押しをする。
(ASEANプラス1首脳会議について)中国側は「中国ASEAN戦略的パートナーシップビジョン2030」を発表し、中国とASEANの関係及び協力の将来の発展について計画を立てることを期待する。「一帯一路」構想とASEANの発展計画の深い連携を推し進め、互恵・ウィンウィンを実現したい。積極的にASEANスマートシティネットワークの構築を支持し、これに参加したい。双方は科学技術イノベーション協力声明を発表し、2019年を中国ASEANメディア交流年と定め、さらに多くの協力事業を実施する。
(ASEANプラス3首脳会議について)中国側は今年のASEANプラス3協力の共同議長国であり、各国と共にASEANプラス3協力の踏み込んだ発展を推進し、地域経済統合により大きな役割を発揮することを期待している。中国側は各国と東アジア経済共同体構築のビジョンと推進ルートを検討し、金融協力を一層強化し、チェンマイ・イニシアティブのマルチ化の有効性と実用性を高め、文化・教育・青年分野の協力を深めたい。
(東アジアサミットについて)中国側は東アジアサミットが経済・社会と政治・安全保障の均衡ある発展、戦略的意思疎通と実務協力の統合的計画を堅持することを希望する。各国が相互信頼を増進し、共通認識を固め、東アジアに焦点を合わせ、協力に焦点を合わせることを期待する。中国側は各国と引き続き6つの重点分野の協力を強化し、エネルギー、自然資源、地球科学分野でより多くの協力事業の実施を発表して、東アジアサミットが地域の平和・発展・繁栄により大きな貢献を果すようにしたい。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月9日
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