第1回中国国際輸入博覧会の家電エリアで、米国企業の職員が来場者に、ユーザーの多様な需要を満たすスマートキッチン家電と関連製品を展示した。(撮影・馬思超)
上海で近日開催中の第1回中国国際輸入博覧会において、出展企業とバイヤーが充足感を得ている。人民日報が伝えた。
ドイツのキッチン用品メーカーSKKの展示ブースは、多くの人で混雑していた。SKK中華圏代理の趙天平氏によると、7日だけでも9社と新たに契約を交わしたという。契約総額は約9730万ドル(1ドルは約113.3円)。
米カーギルは1年前より輸入博覧会への参加準備に着手していた。100日前カウントダウンの関連イベントを催した。5日の開幕当日、カーギルは多くの中国企業と協力協定に署名した。牛肉、穀物、食品原料配合、綿花、鉄鉱石などの内容が含まれ、契約額は24億ドル以上。
習近平国家主席は輸入博覧会開幕式の基調演説で、中国は市場参入条件の緩和を続けると宣言した。今後15年に渡り中国が輸入する商品は30兆ドル以上、サービスは10兆ドル以上に達する見通しだ。
企業パビリオンのある展示ブースには7日、記者が集まっていた。カメラのレンズは、10カラットのエメラルドに向けられていた。「ザンビアは高品質エメラルドの世界2位の生産国であり、そのエメラルドは透明度が高く緑が濃い」ザンビア駐中国大使が、自国の特産品であるエメラルドをこのようにPRした。
同氏はザンビア企業の展示ブースを回り終えると、「経営者らは大喜びで多くの注文を獲得したと話していた。帰国後は同業者に、中国で多くのビジネスを手にしたと伝えるという。来年はザンビアのより多くの中小企業が出展するだろう。市場がなければ、アフリカは産業化を推進できない。中国はわが国の中小企業に広大な市場を開放し、発展のチャンスを提供した。ザンビア政府に対して、来年の輸入博覧会でザンビア・パビリオンを作るよう提案する。ザンビアの企業と製品がこれによって、いっそう人目を引くだろう」と話した。
エチオピアの商人は、「中国の多くの取引先を見つけ、他国の業者とのコネも作ることができた。ウクライナ、アラブ首長国連邦、メキシコの業者が、当社の農産品に興味を持った。これは輸入博覧会が世界貿易の自由化・円滑化を推進していることを十分に証明している。時間と費用を節約し、さらに大きな収益をもたらした。来年も出展する」と話した。
多くの業者は取材に対して、第1回輸入博覧会の効果は予想以上と話した。世界各国の農産品博覧会を頻繁に訪れる業者は、今回の輸入博覧会は「前例のない」商機をもたらしたと述べた。同氏は中国のバイヤーの需要を調査し、企業の業績を上向かせると話した。「中国を訪れ中国の開放の程度を目にしたが、聞いていたよりも大きく開放されていた。習主席はより高水準の開放を推進し、世界により多くの参加機会を与えると述べた。エチオピア企業は中国発展の快速列車に便乗するだろう」(編集YF)
「人民網日本語版」2018年11月9日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn