今年8月、韓国ではカフェなどでの使い捨てプラスチックカップ使用が原則禁止となり、人々の環境保護に対する意識を向上させているだけでなく、新たなビジネスチャンスももたらしている。そんな中、アジア各地で盛んに生産されているコメを使って、食べられるストローを開発した企業が現れた。
コメ製のストローの外観は、普通のプラスチックのストローと変わりなく、飲み物を飲むときも吸いやすく、飲み物の味にも影響がない。食べてみると、パリパリして、コメで作ったお菓子のような食感となっている。
このストローはホットドリンクに2-3時間浸けていても問題なく、冷たい飲み物の場合はその時間がもっと長くなる。生産は簡単で、同企業は既に自動化し、大量生産している。卸値は1本15ウォン(約1円5銭)。現在、1ヶ月当たり約3億本生産されており、韓国のカフェ約100店舗のほか、一部の高級ホテルにも納品される計画という。
このストローを開発した 金広佖さんによると、ストローの成分は70%がコメで、ほかにタピオカの原料となるキャッサバが30%を占めている。キャッサバを入れることで、丈夫で、弾力性もあり、表面がより滑らかになるという。
韓国環境省の統計によると、韓国では年間約100億本のストローと257億個の使い捨てコップが消費されている。その中に含まれるプラスチックを分解するには約500年を必要とする。
人々の環境保護に対する意識の高まりを背景に、韓国のある企業は、水溶性コーティング技術を利用して、100%生分解性の素材でできた再利用可能な使い捨てコップを開発した。これにより、韓国の製紙業界が新たな転機を迎えている。
韓国のある製紙関連企業の責任者・尹哲氏は、「現在、多くの製紙企業や食品容器製造企業が、当社と提携して技術や新製品の開発を進めたいとの意向を示している。来年の売上高は、今年の5倍以上になる見込みだ」と話す。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月5日
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