モバイルインターネットの飛躍的発展にともなって、新興ビジネスモデルや新タイプの職業が大量に生まれ、「柔軟な雇用」がインターネット産業、新小売産業、外食産業、サービス産業など、多くの産業で新たな雇用モデルとして徐々に定着している。このアルバイトやパートをフルタイムの代わりに配置する「柔軟な雇用」モデルにより、企業は運営コストと人件費をカットできるようになる。「証券日報」が伝えた。
58英才招聘研究院がこのほど発表した研究報告によると、企業では人件費が年々増加し、個人所得税の改革、社会保障制度改革などがいずれも人件費増加につながったため、企業はより柔軟な雇用スタイルを急速に受け入れるようになった。
データによると、2013年から17年にかけて、企業の柔軟な雇用の増加率は2.7%、3.3%、4.7%、6.6%、9.10%と加速を続けてきた。
柔軟な雇用は生活サービス分野での発展が特に急速で、宅配便、デリバリーの配達員、ネット配車のドライバー、美容産業従事者、不動産業者などは都市部での大量の人材の受け皿となっている。データをみると、13年には都市部の就業人口が49.68%、農村部が50.32%というバランスだったのが、17年には都市部が54.69%、農村部が45.31%に変わった。業界の専門家は、「インターネット、コンピューター、人工知能(AI)は技術面で新たな生産力を代表するもので、多くの新興職業の誕生に客観的な土台を提供した」との見方を示す。
また、上海と北京は18年に求職者が期待する賃金(月収ベース)で1位と2位に並び、上海は8319元(1元は約16.5円)、北京は8285元だった。3位から10位には、杭州(7660元)、深セン(7566元)、蘇州(7273元)、広州(6937元)、南京(6911元)、東莞(6901元)、武漢(6703元)、厦門(アモイ、6655元)が並んだ。
58英才のプラットフォームのデータをみると、大学生の求職者が真っ先に選ぶ産業の上位には情報技術(IT)/インターネット産業、金融産業、通信産業、製造業が並び、AI、ビッグデータの誕生発展に伴って、幅広い意味でのIT産業が就職先として人気があること、また金融業と通信産業は収入が高く、労働環境がよいため、大学生の理想的な選択肢となっていることがわかる。同時に、ここ数年の製造業のモデル転換と高度化、中国製造(メイド・イン・チャイナ)から中国智造(中国のスマート製造)への前進にともなって、製造業の人気が上昇し、より多くの学生が製造業の世界に進みたいと考えるようになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年12月13日
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