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第3世代子宮頸がんワクチン、中国が開発の扉を開く

人民網日本語版 2018年12月25日13:46

厦門大学の夏寧邵氏が率いるチームは新たな構造ワクチン学の方法を採用し、7種のウイルス様粒子だけで20種のヒトパピローマウイルス(HPV)を網羅できる第3世代子宮頸がんワクチンを作成した。危険性の高いすべてのHPVを網羅する第3世代子宮頸がんワクチンの開発の重要な技術的基礎を固め、第3世代子宮頸がんワクチンの開発の扉を開いた。関連する研究成果はこのほど、世界的に権威ある学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。科技日報が伝えた。

子宮頸がんは主にHPVの感染によって生じる。子宮頸がんワクチンの予防効果を高める従来の方法は、HPVウイルス様粒子の種類を増やすことで、「一対一」で予防していた。既存の第1・2世代子宮頸がんワクチンは、HPVの「ウイルス様粒子」をワクチン抗原としていた。うち9価ワクチンは子宮頸がんの約90%を予防できるが、残りの10%近くの子宮頸がん関連HPVが網羅されていない。また従来の方法で第3世代子宮頸がんワクチンを開発すれば、ワクチンの摂取量が多く潜在的副作用が大きく、生産・加工が困難といった問題がある。

夏氏の研究チームは新たな構造ワクチン学の方法を採用し、第3世代子宮頸がんワクチンの設計を行った。彼らはHPVウイルス粒子の構造的特徴と、ウイルスの進化の過程における親縁関係を比較し、親縁関係が近いHPVウイルス粒子が構造上、共通する骨組みと外在的な細部の異なる特徴を持つことを発見した。これにより構造設計を通じ1種のHPVウイルス様粒子に3種のHPVウイルス粒子の外在的な細部の特徴を持たせることで、7種のウイルス様粒子により20種のHPVウイルスを網羅する第3世代子宮頸がんワクチンを開発した。世界で初めて1種のHPVウイルス様粒子に3種のHPVに対応する機能を持たせ、ワクチンの予防可能なウイルスの種類を増やすと同時に、ウイルス抗原が必要とするウイルス様粒子の種類を減らした。(編集YF)

「人民網日本語版」2018年12月25日

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