中国科学院上海栄養・健康研究院の潘巍峻研究員が率いるチームは、世界で初めて体内の造血幹細胞帰巣の完全な動的過程の謎を解明した。その成果は北京時間20日未明、ネイチャー誌(電子版)に掲載された。人民日報が伝えた。
これまでの研究では、帰巣する造血幹細胞のみが自己更新と下流への分化を実現し、血液システム全体を構築するとされていた。いわゆる帰巣とは、造血幹細胞が自らの生存に適したミクロ環境を見つけることだ。
潘氏のチームは6年をかけ、体内の造血幹細胞帰巣の全過程を完全に解析する、真新しい研究システムを初めて構築した。彼らは変色する蛍光タンパク質により造血幹細胞のマーキングシステムを作り、大規模・長時間生体イメージングの統計・分析により、造血幹細胞が帰巣する際の時空的法則及び「ホットスポット」を発見した。体内の造血幹細胞の帰巣のミクロ環境における独特なミクロ血管構造を初めて明らかにした。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年11月22日
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