カテキンはデトックスや体脂肪改善、抵抗力をつけるといった健康面での効果で知られているが、英国でこのほど行われた新たな研究により、がん予防の潜在力も秘めていることが分かった。生命時報が伝えた。
がん幹細胞は分裂と自己更新を続けることで、すべてのがん細胞に転化できる。英サルフォード大学の研究者は実験により、抹茶抽出物が乳がん幹細胞のミトコンドリア(細胞のエネルギー補給所)の新陳代謝を抑制し、細胞のエネルギー補給を阻止することを発見した。またがん細胞のリボソームを減らし、タンパク質を合成しにくくすることで、がん細胞の活性度を落とし徐々に死に至らしめる。
研究の責任者、サルフォード大学のマイケル・リサンティ教授は、「抹茶がヒトの乳がん細胞に与える影響は非常に顕著で、その活性成分が一部のがん細胞拡散の信号ルートを遮断する効果は、外科手術に似ている」と指摘している。研究者は、将来的に抹茶を食事の補助剤とし、がん予防の大きな潜在力を発揮したいとしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年9月29日
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