北京市海淀区在住の女性・李さんは最近、同僚と公園を散歩することが趣味になっている。このような健康的なスタイルのレジャーは本来ならば、楽しさを求める若者向けではなかったものの、「私たちが散歩しているのは普通の公園ではなく、おしゃれなAI公園。顔認証でランニングし、自動運転車が迎えに来てくれ、おまけに一緒におしゃべりしてくれる休憩所もある」という。経済日報が伝えた。
北京市海淀区は先ごろ大手検索エンジンの百度と事業提携し、この公園を世界初のAI公園に改築した。ここはすでに若者と高齢者から好評を博する人気スポットになっている。
◆顔認証で運動を記録
海淀公園の東門をくぐると、李さんはまずコースのスタートラインに行き、まず走り始める前に、顔をあげてニッコリ微笑んだ。
李さんは、「ここにカメラがあり、ここには撮影エリアの注意書きがある」と、頭上を指差し、それから足元を指差した。「ここで顔認証をすると、システムは私が来たことを認識し、私の運動データの記録を開始する。記録し始めているので、走り始めなきゃ!」と言うと、彼女は大きく足を踏み出し、ランニングを始めた。
ここで運動をする人は多く、若者も高齢者もいる。みな慣れた様子でカメラに向かって顔認証し、走り出す。東門の左手には電子ディスプレイが設置されており、1周の最速記録、累計運動時間、累計運動距離のランキングなどのデータが表示される。
百度のイノベーションマネージャーの丁子洋氏は、「スマート歩道には百度の顔認証技術を搭載している。人々の顔が運動データを記録するキーとなる。これは顔認証技術の運動シーンにおける応用の模索だ」と説明した。百度の顔認証の精度は99.77%に達している。少し前にはこの顔認証がダンスをしている双子姉妹の1万分の1の違いを見分けることに成功している。そのため現在、ランニング中のランナーを見分けることなどはまったく問題がない。
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