データでは、18年の「ダブル12」(12月12日のネット通販イベント)には、ペット産業に400万件近い注文があった。ペット経済は単なる商品を棚に並べる方式の飼育モデルにとどまらず、買い主個々人の個性を反映した消費ニーズに基づくペット生態圏を生み出した。ここ数年、たくさんのペット用品が雨後の竹の子のようにECプラットフォームに登場した。オフラインのトリミングやペット衣料サービスなどの産業も急速な伸びを達成し、ペット経済は徐々にオンラインとオフラインが結びついた消費の成長源になっている。
ペット産業の見通しは良好だが、発展が直面する問題は多い。業界関係者は、「先進国に比べ、中国のペット産業はまだ発展の初期段階にあり、ペットのいる世帯の割合でも一人あたりペット飼育数でも大きな開きがある。また川上の産業でも川下の産業でも、特に医療サービスやトリミングなどの分野では、サービスにプロとしての規範がなく、水準がまちまちで、法外な料金徴収などの問題がよくみられるので、早急に監督管理を強化し、関連の標準を設定する必要がある」と指摘する。
▽産業の新モデルを開拓
ネットの急速な発展にともない、ペット経済がより多くの新たなブレークスルーをもたらし、ビジネスモデルもますます豊富になり多様化している。
ここ数年、ペットのイメージから発生した作品や意匠が次々に登場し、若い消費者の人気を集めている。ペットのスタンプや映画、漫画、アニメ、書籍、ゲームなどの派生商品が持続的な伸びを示す。
ペット保険も新興のサービス産業の注目点だ。医療保険から損害賠償保険まで、ペット市場の成熟や消費者の保険への意識向上にともなって、ペット保険産業は成長の大きな潜在力を秘めている。
ペットと外食産業の結びつきもペット経済の注目点の1つだ。猫カフェ、ペットレストランなどがペットモチーフの外食業態と融合し、ここ数年は大都市の標準装備となり、若い観光客が必ず行く撮影スポットになっている。
またペット商品・サービスの充実が新たにさまざまなイメージを喚起し、スマートペット用品、ペット写真撮影、ペット用オリジナルブランド、ペット用家具のオーダーなどの新商品がペット経済モデルを開拓し、ペット経済がこれまでのような「お供+相互交流」モデルから、より豊富なワンストップ式でシンプルな飼育モデルへと代わりつつあることを示している。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年2月12日
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