▽利益を出すのは難しい 中国の2次元キャラはまだこれから
カワイイだけで見通しが明るいだろうか。実は優良キャラクターの成功には長い道のりがある。
ピカチュウは日本企業・任天堂のゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターとして誕生した。ゲームが爆発的な人気になると、続いてマンガやアニメが登場して多くの視聴者を獲得し、ポケモン人気は一種のブームになった。ピカチュウは最初はゲームのわき役だったが、アニメでは主役に抜擢された。視聴者の好みに合わせて外見を改良し、女性デザイナーの意見も取り入れて、どんどん可愛くなっていった。
ブランドが成熟してくると、ポケモンはライセンスグッズ、電子ゲーム、カードゲーム、コミック、アニメ映画、ホームエンターテインメントなど多くのジャンルに広がり、立体的な総合型キャラクターに育っていった。統計によると、ポケモンの総売上900億ドルのうち、ライセンスグッズの売り上げが600億ドルで60%を占めるという。
ディズニーとラインフレンズもキャラクター商品戦略の典型例だ。レインフレンズの場合、直営店、カフェ、テーマパークなどを構えただけでなく、商品が生活雑貨、文具、玩具、アクセサリー、電子製品、書籍などさまざまなジャンルを横断し、400品目・7千種類以上あるというところに特徴がある。
ウィキペディアのランキングによれば、中国で最も稼ぐのは騰訊(テンセント)が買収したゲームのリーグ・オブ・レジェンドと網易傘下のゲームシリーズの夢幻西遊だが、これらのキャラクターはまだゲームの枠を出ていないという点はよく考えなければならない。中国映画市場では、コラボグッズの売り上げが占める割合はまだ10%ほどしかない。また中国マンガ・アニメ産業はスタートが遅く、業界を見渡せば継続的な開拓の取り組みやコラボグッズの開発が不十分で、こうした問題は早急に解決されなければならない。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年5月27日