中国が初めて独自に建造した極地科学観測砕氷船「雪竜2号」が24日、傾斜試験を完了した。測定によると、同船の重心及び安定性は設計上の要求を満たし、31日より12日間の船舶航行試験を展開する。科技日報が伝えた。
今回の傾斜試験は23日夜から24日午前まで続いた。雪竜2号プロジェクトの建造機関、自然資源部(省)中国極地研究センター及び船級協会、詳細設計機関、監督などの関係者が、造船所の統一的な組織・調整のもと試験の全プロセスにわたり参加した。
関連規則によると、船舶を新たに建造する際には傾斜試験を行い、船舶の実際の重量と重心の位置を確認しなければならない。
雪竜2号の傾斜試験の無事完了により、船舶の重要な技術データが確認された。これは今後の船舶航行試験及び関連調整・試験へのサポートを提供することになり、また、プロジェクトの完成・引き渡しに向けラストスパートに入ったことをも意味する。
雪竜2号の建造は、自然資源部中国極地研究センターの今年の重点活動の一つだ。雪竜2号は引き渡し後、砕氷試験、砕氷性能・指標の検証を展開する。同時に科学観測甲板機械、音響設備、CTD、航海観測システムなどの科学観測設備の試験と検収を行う。また年末の中国第36回南極観測アムンゼン海総合調査などのミッションを担当する。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年5月27日