過去に300万元以上で落札されたAIの絵画作品(クリスティーズ公式サイトのスクリーンショット)
AIは人間の芸術家に取って代わるのか?
世界に目を向けてみると、AIが絵を描くのはもはや最新の「スキル」ではない。昨年、AIの絵がオークションにかけられ、約300万元(1元は約15.87円)という価格で落札された。
人間の芸術家にはまだその独自性やAIとは違う価値があるのだろうか?
邱院長は写真撮影技術を例に、「もしAIが人間の芸術家に取って代われると考える人がいるなら、それは杞憂だと思う」とし、「写真撮影技術が生まれたばかりの頃、多くの画家は慌てふためいた。画家が絵を1枚描くにはだいたい半日かかるが、写真はシャッターを切るだけで、画家より速く、優れた効果を生み出せるからだ。当時、絵画は再定義を迫られた」と邱院長は言う。
現在の視点に立って振り返ってみると、写真撮影技術が生まれた後、人間の芸術家が写真撮影技術を活用した創作を始めたことに気付くだろう。
邱院長は、「一部の画家は写真撮影技術を利用して写真写実主義作品を創作した。また一部の画家は、写真の登場によって写真ではできないことをするよう迫られた。こうしてゴッホやピカソのようなスタイルが生まれた。一流の画家は、実のところ写真によって進化を余儀なくさせられたのだ」と語った。
邱院長は、「今日のAIと人間の芸術家の関係は、おそらくそれと似たような道を歩むことになるだろう」と考えている。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年5月28日