ヒーロー現る!?走るトレーラーに飛び乗り、緊急停車し危険を回避 (2)

人民網日本語版 2019年05月28日10:20

劉さんは出勤途中にこの大型トレーラーに遭遇。「トレーラーがどんどん左側に寄っていき、ガードレールにぶつかった後もガードレールで車体をこすりながら前進し続けていた」と話す劉さんは最初、トレーラーの運転手が居眠り運転しているのだろうと考えたのだという。そこで運転手の目を覚まそうとクラクションをひたすら鳴らしたが、まったく効果が見られなかったので、劉さんはすぐに加速して、右側から大型トレーラーを追い越すと、ある程度の距離を走ってから車を停めた。そして車を降りて大型トレーラーの車首の位置まで走り寄り、運転席のドアを開けて車内に飛び乗ってみたところ、なんと車内に運転手がいなかったので、劉さんは力いっぱいサイドブレーキを引いたのだという。

トレーラー運転手は車の下で修理中に車にひかれて負傷

この大型トレーラーを運転していた郭さんによると、当日早朝、石材を搬送して国道322号線の文成県区間を走行中に、ブレーキの調子がおかしいことに気づいた。車を停め、前輪タイヤの前の位置で敷板を持って車の下に潜り、ブレーキの調整をしていた。しかし、石材を積載した大型トレーラーはあっという間に坂道を下り始めてしまったのだという。

郭さんは車が動き出した瞬間、これはまずいと考えて車の下で体の向きを変え、這い出ようとしたが、車輪に足をひかれて骨折してしまい、胸部にも激痛が走り、地面に寝転がったまま身動きが取れなくなってしまった。

警察の到着後、運転手の郭さんは文成県人民医院に搬送されて治療を受けた。劉さんが駆け付けて車に飛び乗り、車を停めてくれたことを知ると、「劉さんの勇敢な行動のおかげ」と感激することしきりだったという。

劉さんは、「通勤途中のちょっとした出来事だと思っていたのに、話題の人になってしまうなんて思いもよらなかった。ほんの数秒の事で、色々と考えてやったわけではなく、本能的にやっただけ」と語った。(編集AK)

「人民網日本語版」2019年5月28日

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