米国国立がん研究所(NCI)が発行する雑誌「Journal of National Cancer Institute(JNCI)」に掲載された「米国がん状況年度報告」から、1999年から2016年までの間、米国人のがんによる死亡率はやや低下しているが、体重超過と運動不足が関係しているいくつかのがんの罹患率については、数年前から上昇傾向にあることが判明した。新華社が伝えた。
NCI、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)、アメリカがん協会(ACS)などの機関が共同で作成した同報告によると、喫煙率が長期的に低下していることから、米国人の肺がん、膀胱がん、喉頭がんなどの罹患率は低下している。しかし、数年前から、体重超過と運動不足が関係している子宮がん、閉経後の乳がん、若者の直腸がんの罹患率と死亡率については、持続的に上昇している。
報告では、米国におけるがん罹患率の男女差について分析されている。全体的に見て、男性のがん罹患率および死亡率は女性を上回っているが、20歳から49歳までの年齢層については、米国人女性のがん罹患率、発病率および死亡率は男性を凌いでいる。
報告によると、20歳から49歳についてみると、米国人女性に最もよく見られるがんは、乳がん、甲状腺がん、黒色腫で、男性については、直腸がん、精巣がん、黒色腫が最もよく見られた。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年6月4日