現代社会の生活リズムは早く、仕事や勉強に必死になるあまり、健康にまで気が回らないという人も多い。そして、若くして体が悲鳴を上げ、やっと長年運動不足であることに気付くことになる。フィンランドのユヴァスキュラ大学のスポーツヘルスサイエンス学部の研究者がこのほど行った研究では、現代人は7歳からだんだん運動不足になり始めることが明らかになった。生命時報が報じた。
研究者は2004年から2018年まで実施された27の研究のデータを分析し、各年齢層の運動状況を調べたところ、▽運動の習慣は年齢が上がるごとに固定化し、小学校に通い始める7歳ごろから高齢期まで、運動量がだんだん減少する▽幼少期や思春期は運動の習慣を身につけるのに適当な時期で、その時期によく運動している人は大人になってからも座っている時間が短く、喫煙率や慢性疾患の発病率、早死にする確率も低いということが分かった。
同研究成果を踏まえて、社会各界は子供が運動の習慣が定まる前に、運動を好きになるような対策を講じることを意識しなければならない。また、都市計画当局も、子供の運動量増加につながる公共の運動施設や安全な自転車専用通路、歩道の設置を検討すべきだ。子供たちの運動量を増やせば、大人になってから慢性疾患を患う可能性を減らすことができるかもしれない。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年5月14日