臭気判定室で作業を行う臭気判定士たち。
中国の「嗅辨師」は「臭気判定士」とも呼ばれている。気体に含まれる臭気を嗅いで空気の状態を判断するのが臭気判定士の仕事だ。臭気判定士が環境を汚染する臭い気体と戦い続けているからこそ、身の周りの空気がよりきれいになりつつある。6月5日の世界環境デーを記念して、この記事では臭気判定士という職業にスポットを当てよう。銭江晩報が報じた。
▽なぜこういう職業が必要なのか
専門機器はある特定の臭気の濃度しか測定できない。しかし気体の成分は比較的複雑で、人の鼻はその臭いの程度を最も直接に感じられる感覚器官だ。臭気判定士は、その名の通り、鼻で臭気を判断し、その測定結果も法執行機関が処罰を与える根拠の一つになる。
臭気判定士の測定を必要とするのは主に工場周辺の空気と汚染源排気口の2種類だ。一般の臭気サンプルは、臭い匂いがする川、ゴミ処理場、環境汚染事故現場及び市民によって「悪臭がある」と訴えられている地域から採取されたものだ。
▽臭気判定士はどのように仕事を進めるか
まず、臭気判定士は現場で空気サンプルを採取し、その後、実験室に持ち帰って汚染の可能性があるかどうかを人の嗅覚で直接判定する。普通、臭気判定には1組に少なくとも6人のパネルが必要で、そのほかに、判定士1人と気体を配る担当者1人も必要だ。最後に、集計の形で判定結果を出す。