中国、ディーゼルオイル汚染の「ナノスポンジ修復材」を開発

人民網日本語版 2019年07月01日13:32

ディーゼルオイルを採掘・輸送する際に、水と土壌への漏出による環境汚染が避けられない。中国科学院合肥物質科学研究院技術生物研究所の呉正岩研究員の課題チームはこのほど、ディーゼルオイル汚染修復における進展を遂げた。彼らは高効率で水及び土壌中のディーゼルオイルを除去する新型ナノ修復材を開発した。国際環境科学研究分野の学術誌「Science of the Total Environment」がこのほど、同成果の関連論文を掲載した。新華社が伝えた。

ディーゼルオイルには分解されにくい芳香族炭化水素が含まれ、水生生物と農作物の生育に影響を及ぼす。ディーゼルオイルの汚染修復も現在の環境分野における研究の焦点・難点となっている。従来のディーゼルオイル吸着剤は合成プロセスが複雑で、コストが高く大規模応用が困難だった。工法がシンプルで効率的なディーゼルオイル吸着剤の開発が必要だった。

呉氏のチームはこのほどナノスポンジを基礎とし、アミノシリコンオイルとシラン結合剤の修飾を通じ、新型疎水性ナノスポンジを開発した。実験によると、このスポンジは修復材として、水・土壌中に漏出したディーゼルオイルを効率的に除去することができる。性能が安定し生産方法がシンプルで、応用の高い将来性を持っている。(編集 YF)

「人民網日本語版」2019年 7月1日

  

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