納涼スタイルなう!中国人はフェイスキニ、海外では中国式扇風機が大人気

人民網日本語版 2019年08月09日15:05

中国中央気象台が7月に高温早期警報を発令した日数は17日間に上り、各地の住民もありとあらゆるバラエティに富んだ納涼スタイルを編み出した。北京青年報が伝えた。

このほど発表された「ひんやりグッズ」全国マップによると、福建省の人々の新しい納涼スタイルは、「フェイスキニ+クールアームカバー」、江蘇省の人々は「首かけ扇風機」で「風と共に歩く」方式を採用し、広東省の人々のお気に入りは、「クーラー対策ブランケット+スイカ」だった。

〇人気「検索ワード」となった新興ひんやり神器「フェイスキニ」

歩きながら風を受けることができる「首かけ扇風機」は、今夏、ネット上で大きな話題となっている。ネット通販大手・淘宝(タオバオ)上のオンラインショッピングモール・天猫(Tmall)が発表した「ひんやりグッズ」全国マップによると、三伏(夏の最も暑い時期)に入って以来、首かけ扇風機の販売量は、前年同期比153倍増加した。購入者がもっとも多いのは江蘇省で、女性がこのうち74%を占め、そのほとんどが「90後(1990年代生まれ)」だった。

眉毛まで日焼け防止効果がある「クールアームカバー+フェイスキニ」は、思わずギョッとするような見た目からも話題になり、人気「検索ワード」となった。三伏に入ってから、フェイスキニの販売量は前年同期比116%増加した。購買者が最多だったのは福建省。フェイスキニがネット上で人気になった決め手となったその「見た目」については、多くのネットユーザーからさまざまなツッコミが入っている。ある青島の消費者は、自分が使った感想として、「クラゲから身を護るのに本当に有効」とコメントしている。

首かけ扇風機、フェイスキニ、クールアームカバーなどの新興ひんやり神器のほか、「伝統的三大ひんやり神器」であるエアコン・Wi-Fi・スイカも、依然、人々にとっては欠かせないツールであり、オンラインショッピングプラットフォームでの販売量ランキングで、引き続き上位を占めている。

猛暑は、ペットのためのひんやりグッズの販売増も後押ししている。統計データによると、ペット用放熱ボードの販売量は前年同期比579%、ペット用クール枕やペット用エアコンの販売量もいずれも倍増している。

だが、伝統的なひんやりグッズの中には、販売量が落ち込んでいる商品もある。今夏、扇子の販売量は2%、ござは1.2%、蚊帳は3.5%、それぞれ減少した。

〇エアコン代は高すぎる!中国式扇風機が欧州で大ヒット

面白いことに、高温が続くヨーロッパで、中国式扇風機が暑さ対策のための緊急の「助っ人」となっている。5月から現在にいたるまで、熱波が全世界を襲い、特にヨーロッパは、「史上最も暑い夏」となっている。海外メディアの報道によると、現地時間7月25日、欧州各地の最高気温は、フランスが40.7度、オランダが42.6度、ドイツとベルギーが40.6度にそれぞれ達し、観測史上最高を記録した。

だが、ヨーロッパの人々が直面している現状は、より悲惨だといえる。国際エネルギー機関の統計データによると、ヨーロッパの家庭におけるエアコン普及率は5%にも達していない。 ヨーロッパでは、エアコンは完全なぜいたく品なのだ。ポータブルエアコン1台の価格は200ユーロから700ユーロまで(約2万4千円から8万3千円)さまざまだが、今年は猛暑が続いていることから、英国におけるエアコンの価格が40%以上高騰した。さらに驚くべきことに、エアコン設置代金が、機械本体の価格より高いという。英国では、エアコン1台の設置代金が1千英ポンド(約13万円)を上回り、フランスはさらに現実離れしており、広さ100平方メートルのマンションの場合、設置コストは1万ドル(約106万円)以上する。 このような異常気象に見舞われたヨーロッパの人々は、次々ひんやりグッズを探し求め始めている。真っ先に白羽の矢が立ったのは、中国の安くて良質な「扇風機」だった。 アリババが運営する海外向けオンラインショッピングモールAliExpressの統計データによると、扇風機の売上は、5月から倍増を続け、フランスでは、5月から7月までの扇風機の売上は前年同期比283%増、昨年の約4倍に達した。7月1日のフランスでの扇風機の売上は10倍増加した。

アリババ国際サイト (www.alibaba.com)の統計データにおいても、フランス、オランダ、ドイツ、ベルギー4ヶ国では、「太陽エネルギー」、「ポータブル」、「ミニ」などが人気検索ワードとなっている。特に、オランダとドイツでは、6月以来、「ミニ冷風扇」、「小型リチウム電池」、「USB扇風機」の検索件数がいずれも前月比130%以上増加している。

多くの海外の消費者は、「これらの中国製ひんやり神器は本当に有難い。これらのお陰で、異常な耐え難い暑さに見舞われた今夏をなんとか過ごしている。特に、エアコンがないバスや地下鉄の車内では、電源がなくても作動するポータブル小型扇風機を持っていたら、周囲の人が羨ましげな眼を向けてくる」と高く評価している。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年8月9日

  

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