中国の脳型計算チップ「天機芯」、米国の科学界が大きく注目

人民網日本語版 2019年08月07日14:46

中国の科学者はこのほど、人工汎用知能向けの新たな脳型計算チップ「天機芯」を開発し、そして自動運転車での実験に成功し、米国の科学技術界から大きく注目を集めている。新華社が伝えた。

世界的に権威ある学術誌ネイチャーは1日、巻頭記事として清華大学脳型計算研究センターの施路平教授のチームによる関連論文を掲載した。天機芯は新型人工知能(AI)チップで、人工汎用知能の2つの主要研究方向、すなわちコンピュータ科学と神経科学という2つの方法を1つのプラットフォームに集約し、機械学習アルゴリズムと既存の脳型計算アルゴリズムを同時にサポートできるというものだ。

研究者は自動運転車でこのチップの能力を検証した。天機芯を搭載した自動車は、リアルタイムのターゲット観察・追跡、障害物の自動的通過・回避、姿勢自動調節、音声理解・コントロール、独自決定といった機能を実現した。

米「MITテクノロジーレビュー」はこれについて、次のように伝えている。天機芯による自動運転車の実験成功は、中国のチップ分野の日増しに成長する専門的な能力、それからAIアルゴリズムの改善を目指す新型チップ設計方法の価値を示した。中国の科学研究者は専門的なAIチップを開発する能力、中国の国産チップ設計能力の重大な進展を示している。

米NYタイムズは次のように伝えている。AIチップを搭載すれば、これは「最も自主的な思考に近い自動運転車」になるだろう。同プロジェクトが使用する新型チップはより水準の高いAIを実現する。このチップが将来的に、現在は到達不可能な機械自動化水準に達することを願う。

米有名研究機関・スクリプス研究所の専門家、エリック・トポル氏は「天機芯の研究開発及び自動運転車での実験により、この機械学習と脳型アルゴリズムのハイブリッド設計が成功裏に示されている。これはAI発展の重要な時を意味する」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年8月7日

  

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