新学期と共に始まる入学爆買いは保護者にとって「甘やかし負担」に (2)

人民網日本語版 2019年09月03日10:50

「大学は言うまでもなく、今では、小・中・高校生がスマホを持つことは、まったく珍しくなくなっている。子供同士の間でも、心理的な競争心が生じるようで、同時に、『できる限り子供に良い環境を創ってやりたい』という親心が、このような競争心をさらに煽り立てている」と話す徐莎さんは、北京のある中学の教員だ。クラスを受け持っている徐先生は、「毎年学校が始まると、クラスの学生が集まって、夏休みはどこに旅行したか、どんな電子製品を買ってもらったか、などを話題で話が盛り上がる。そして、これらは保護者の消費能力と関係している」と話す。

実際は新学期の「爆買い」が、多くの保護者にとって負担となっている。「子供が学校に行くようになると、子供が『紙幣シュレッダー』になったような錯覚に陥る」という見方には、多くの保護者が共感を覚えるだろう。しかし、「よその家の子供が皆持っているのに、うちの子供が持っていないと、子供が卑屈になる」という理由で、あるいは、「子供のためなら、どれだけ大枚をはたいても価値がある」という理由から、新学期の「爆買い」が保護者にとって「甘やかし負担」になっていると言えるかもしれない。

教育専門家は、「学生がまだ独立した経済力を備えていない場合、保護者は理性的な消費を行い、子供が正しい価値観や消費観念を育てるよう導くべきだ。このような教育は、子供が倹約・節約という好ましい素質を身につけるのに役に立つ。『新学期経済』は、互いの見栄の張り合いをエスカレートさせやすいため、学校側は必要な指導を行い、正しい消費観の教育を導入し、『新学期経済』を『経済的な』新学期に転換する必要がある」と提言している。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年9月3日

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